競馬のワイド馬券は、1着から3着までの2頭の組み合わせを的中させる買い方です。これは、2着までの2頭を対象とする馬連とは異なる特徴を持っています。
ワイドの大きな魅力は、3着まで対象が広がることで的中率を高められる点にあります。一方で、馬連は2着までに絞り込むため、配当は相対的に低めです。
競馬場やウインズなどで馬券を購入する際は、必ずマークシートを使用する必要があります。ワイドを選択する場合は、マークシートの「式別」欄にあるワイドの箇所をマークすることで、ワイドの馬券を購入できます。
マークシートには6種類の様式があり、それぞれ「式別」の記載箇所が異なります。したがって、使用するマークシートの様式を事前に確認し、間違えないよう注意することが重要です。間違えると、希望の馬券を購入できない可能性があります。
さらに、ワイドは3着までの範囲が広いため、的中率は高めですが、配当は馬連ほど大きくはありません。競馬経験や事前に収集したデータ等に応じて、ワイド馬券とその他の馬券を組み合わせるなど、柔軟な購入戦略を立てることをおすすめします。
ワイドのおすすめな買い方
ワイド馬券には、様々な購入方法が存在しますが、特におすすめなのが「ワイドボックス」「ワイド流し」「ワイドフォーメーション」の3つです。それぞれの特徴を理解しておくことで、自身のスタイルに合った賢明な購入戦略を立てることができます。
ワイドボックス
ワイドボックスは、選択した複数の馬の組み合わせを一つのセットとして一括購入する馬券形式です。この方式では、1着から3着までの着順を気にする必要がありません。選んだ2頭の馬が3着以内に入れば、それらの組み合わせが的中となります。そのため、競馬の経験が浅い初心者でも比較的簡単に購入可能です。
さらに、選択する馬の数を3頭にすると、その3頭全てが3着以内に入った場合、全ての組み合わせが的中するトリプル的中となり、大変魅力的な配当が期待できます。
つまり、ワイドボックスは着順にとらわれることなく、選択した馬の組み合わせが的中すれば配当を得られる非常に便利な馬券形式なのです。初心者から上級者まで、幅広い競馬ファンに好まれる買い方だと言えます。
ワイド流し
ワイド流しは、1頭の軸馬と複数頭の相手馬を組み合わせて購入する馬券形式です。軸馬を事前に決めることで、ワイドボックスに比べて購入点数を抑えることができ、トリガミのリスクを低くすることができます。
特に、軸馬1頭に対して相手馬が2頭の場合、選択した3頭全てが3着以内に入れば、すべての組み合わせが的中するダブル的中となるのが大きな魅力の1つです。この手法は、的中確率を高めつつ、投資金額を抑えられるため、効率的な馬券の購入方法として注目されています。
軸馬の選定次第では、高配当を狙うことも可能です。経験豊富な競馬ファンにとっては、ワイド流しが好まれる理由の1つとなっています。
ワイドフォーメーション
ワイドフォーメーションは、複数の軸馬と相手馬を組み合わせて購入する馬券形式です。ボックスや流しの方式と比べ、組み合わせを自由に選択できるため、大幅に買い目を減らすことができます。これにより、トリガミのリスクを効果的に抑えることが可能です。
一方で、軸馬を複数頭選択する必要があるため、競走馬の的確な予想力が求められます。そのため、競馬の経験が浅い初心者にとっては、ワイドフォーメーションは少し難易度が高い買い方です。
しかし、適切な軸馬を選択できれば、効率的な投資と高配当の獲得が期待できます。経験を積んだ上級者にとっては、ワイドフォーメーションが有力な馬券戦略の1つとなっています。
ワイドで賭ける際のコツ
ワイド馬券で的中率を高め、回収率を高めるためのコツは各レースの状況と競走馬の実力を事前に把握することです。
例えば、圧倒的人気馬がいる場合は人気馬を軸として流しやフォーメーションで買い目をおさえた購入ができます。また出走馬数が少ない場合は、競走馬の選択幅が狭くなりワイドボックスで購入しても買い目を最低限におさえられ、レース予想をする際の難易度も低くすることが可能です。
競走馬を選択する際も人気馬のみで固めた組みあわせをとるのではなく、人気はあまりないものの実力はある穴馬を組み合わせ、バランスをとるのがおすすめです。人気馬を入れることで的中率を上げ、穴馬を組み合わせることで的中した時の獲得金額を多くすることができます。
ワイドでの買い方がおいしいといわれるワケ2選
ワイドはおいしい馬券といわれ、現在多くの競馬ファンから愛されている馬券の購入方法です。
ワイドがなぜ多くの人から愛されているのか、そのワケを以下で2点に絞って解説していきます。ワイド馬券の魅力を知り、購入する際の検討材料にしてみましょう。
的中率が高く負けにくい
ワイドは3着以内に入る2頭の競走馬を着順を気にせず買うことができ、競馬初心者でも買いやすい馬券であり、他の馬券と比較しても的中率が高い馬券です。
例えば18頭フルゲートのレースで馬券を購入した場合の平均的中率は、三連単は0.02%、三連複は0.122%、一番高いもので複勝の1.66%です。それらと比較してワイドの平均的中立は1.96%と圧倒的な的中率になっており、負けにくい馬券といえます。
ワイドは「ボックス」「流し」「フォーメーション」の3つの買い方があるため各レースに合わせて買い方を決めていくのがおすすめです。
選ぶ競走馬のバランスが取りやすい
ワイドは各レースの人気馬と穴馬をバランスよく組み合わせることができるため、馬券購入の際のバランスが取りやすさが魅力の1つです。
一般的に人気馬はオッズが低くなり得られる配当金は低い、穴馬はオッズが高くなり得られる配当金は高くなります。当然人気馬で固めた買い方にすると的中しても獲得金額が少なくなってしまい、穴馬のみで固めると的中率が下がる状態になってしまうのが現状です。
的中率を上げつつ配当金も得たい場合は、ワイドで買うことで人気馬と穴馬を幅広く組み合わせて購入できる良いところ取りの買い方をすることができます。
ワイドでの買い方における注意点2選
ワイドはおいしい馬券といわれ人気な一方、購入する際は注意しておくべき点があります。
以下では特に馬券購入前に知っておくべき注意点を2点紹介していくため、メリットとともに把握しておきましょう。
トリガミの可能性がある
ワイド馬券は、様々な組み合わせを選択できるため、購入点数が多くなりがちです。その結果、投資金額が払戻金額を上回ってしまい、トリガミの状態に陥ることがあります。
特に、ワイドボックスのように軸馬を定めない場合は、入着の可能性のある馬を多く選択するため、購入点数がさらに増加してしまいます。
また、ワイド馬券を人気馬のみで構成すると、的中率は高くなりますが、払戻金が低くなるため、結果的にトリガミになる可能性があります。
獲得金額が少ない場合がある
ワイドは予想が三連単や三連複、馬連などと比較し予想がしやすい反面、平均配当金額が600円ほどと少ない傾向です。そのため的中率が良くても獲得金額がそこまで高くないと感じてしまうことがあります。
ワイド馬券を購入する際は一気に獲得金額を獲得しようとあまり思わず、コツコツと1レースごとの獲得金額を確実に得て増やしていく戦略で挑むのがおすすめです。
まとめ:ワイドの買い方
・ワイドの買い方とマークシートの書き方
・ワイドで賭ける際のコツ
・ワイドでの買い方がおいしいといわれるワケ
・ワイドでの買い方における注意点
について解説してきました。
ワイドは3着以内に入りそうな2頭の競走馬を組み合わせて購入する買い方のため、的中率が高く多くの競馬ファンから愛されている馬券購入方法です。一方で、平均配当が600円ほどや買い目が多いとトリガミを引き起こす可能性がある注意すべき点もあります。
この記事内容を確認し、ワイドのメリットとデメリット双方ともしっかりと確認しておきましょう。
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